
横須賀三浦稲門会の2025年度の総会・懇親会が6月21日、セントラルホテル(横須賀市若松町)で開かれました。会員や来賓約60人が参加し、交流を深めました。
総会では、24年度の各同好会の活動報告や決算報告がされたほか、三木省吾・県地域担当副部長が大学の近況について紹介しました。三木副部長は高校生が大学を選ぶ際は「私学では(早稲田が)独走の態勢に入っている」とPR。27年度に供用開始予定の新9号館について「工事は順調。緑豊かな早稲田の森が誕生する。受験生の憧れのスポットになるのでは」と話し、完成に向けて寄付を呼びかけました。
横須賀開国史研究会会長の山本詔一さんは、幕末の幕臣・小栗上野介忠順をテーマに「小栗という人」と題して講演。小栗は日本の近代化の礎を築いたといわれ、横須賀製鉄所(のちの横須賀造船所)建設に尽力し、27年のNHK大河ドラマでは主人公として描かれます。山本さんが「明治維新後に小栗を大きく評価したのが大隈重信」と明かすと、会場からは拍手も。山本さんは製鉄所が造られた背景やメートル法が横須賀で初めて導入されたことについて紹介。「日本の近代化のありとあらゆることに手を染めたのが小栗。その最大のものが横須賀にあり、横須賀では生活そのものが変わっていった」と小栗の功績をたたえました。
懇親会では、諏訪英治会長が横須賀稲門会と三浦稲門会が合併して今年で20年となり、その記念に旗の刺繍を「横須賀稲門会」から「横須賀三浦稲門会」に変更したことを紹介。早稲田スポーツ強化募金などについても触れ「寄付をして母校を盛り上げていきたい」と話しました。市長選を翌日に控えた上地克明・横須賀市長(1977年卒)や、織茂明彦・横須賀三田会会長、雨宮敏徳・横浜稲門会筆頭副会長(78年卒)もあいさつしました。
新入会員の紹介も行われ、ステージに上がった3人は全員大学1年生というフレッシュさ。学生は「中学高校の吹奏楽部でトランペットを吹いていたので大学でも続けたい」、「次の1万円札の肖像画を大隈重信にしたい」などと意気込みを語りました。
最後は校歌「都の西北」を斉唱し、エールも送って愛校心を高めました。近くの「中央酒場」で行われた2次会には、来賓も含め25人以上が参加し、引き続き盛り上がりました。